2009.11.30 Monday | author :
ちく
冬コミの駐車券が届きました。
良かった・・・・
本当にほっとするー。
これで来るまでイベント行けます。
寝ていけます・・・・・あれ?
寝て帰れます・・・・・あれれ?
ただ、次の日の方が荷物多いと思うんだよねぇー
がんばれ!新刊・・・・あれれれ?人事?
いや、がんばるけどさ。
「なぁ、願い事が一つだけ叶うとしたら、どんな事を願う?」
こうしたデュオの唐突の質問は、今に始まったことではない。
ふと思いついたことを口にするのであろう、状況もなにもお構いなしの問いかけは良くあることだった。
それに慣れてしまったヒイロは、広げていた色褪せた紙から顔を上げた。
「幸せな家族?・・・・・大量殺戮者じゃないただの人?」
デュオは、ハンドルに両手をかけて、真っ暗な空を見上げていた。
あいにくその夜空には、月も星も見えない。
「あったことをなかったことになどできない」
ヒイロは広げた紙に視線を戻すと、小さな端末と紙を見比べる作業を続ける。
「だが、どうしても願えと言われたら・・・・・・・未来を願う」
「あーそれ賛成ー」
過去を願ってもどうしようもない。
ヒイロの言う通り、してしまったことはなかったことになどできない。
これまでではなく、これからを願う。
ヒイロらしい答えに満足して、デュオは口元に笑みを浮かべる。
そんなデュオの笑みを横目して、ヒイロは広げていた紙をたたんだ。
車に乗り込みながら、その紙でデュオの頭を叩く。
「とりあえず、次に生まれた時、お前の方向音痴が治っていることを願う」
隣に乗り込んできたヒイロにデュオがハンドルから起き上がる。
「あっ、現在地分かった?」
「3キロほど真っ直ぐ進め」
「はーい」
ヒイロの指示通り走り出したが、しばらくするとデュオがニヤニヤと笑いだした。
「?」
またくだらない質問でもしてくるのかと諦めて、ヒイロが小さくため息を漏らす。
「なんだ?」
「いやーヒイロってば、次に生まれ変わっても俺と一緒にいてくれんだーと思って」
「・・・・・は?」
「えーだって、さっき言ったろ?次に生まれた時、俺の方向音痴が治っていることを願うって。それって次に生まれた時もこうして一緒にいるって前提だろ?」
デュオは特上の笑顔だ。
何も言い返せないことに気づいて、ヒイロは口を閉ざす。
真っ暗な闇の中、車のライトだけが真っ直ぐに前を指していた。
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練習練習・・・・・目指せ新刊
でも、書くのはたぶんイチニ・・・・・